先日、サンゲツの新作展示会に行った際、同時開催されていたセミナー
「MILANO DESIGN WEEK REPORT 2019」
を受講してきました。講師は、凸版印刷株式会社 環境デザイン事業部 クリエイティブ本部長 の井ノ口 清洋氏 。
この手のセミナーは、今あらゆるメーカーや業者さんが開催されていますが、業種や立ち位置によって切り口が違うので、面白いです。
今回は、インテリアでは建具や家具に使われる木目シートで有名な凸版印刷のマーケティングをされている方なので、とても参考になりました。
特に、今までトッパンさんが蓄積してきたデータと比較して、数字を使いながら、今年の傾向を示してくださったのがさすがだな~と思いましたよ。
掲げられた今年のキーワードは、
Fit well
ものや人が通い合い、引き立て合いながら、それぞれの個性が存在している暮らし。家具、照明、小物等が生活者に心地よく寄り添うインテリアスタイル。
使い勝手の良さを広げるフォルム、機能。CMP+Pへのさりげない工夫とこだわり。良好な関係がつながり、さらに広がっていく関係性のデザイン。
シンプルベースの中で個のスタイルを愉しみ、快適に、自由に暮らせることを提案。
一言でいうと、「関係性のデザイン」。よりシンプルに、より個性的に。
個性を引き立てるためのシンプル化といえるかもしれません。
「個性」といっても、アーティスティックにとがったものというよりは、お年寄り、障害、病気をもっている、いわゆる社会的弱者といわれている人にもやさしい暮らしという見方もありますね。
ミラノデザインウィークでのソニーのインスタレーション。
ヒトとモノが互いに影響しあう。
・素材としては、定番のオークやウォールナットのほか、ブラックウォールナットやユーカリの素材が目立っていたそうです。
・色も、「ホワイト」と「ナチュラル」が拡大しており、「ナチュラル」もソフト系とラスティック系に大きく分かれています。
・大手ブランドに、家具の一部にアルミを使われているのがみられ、アルミが環境素材として注目されている。
などなど、まとめきれないほどの膨大なデータと情報が参考になりました。