2020-01-11

◆絵本作家のアトリエ

大好きな本のひとつ。

「絵本作家のアトリエ」

絵本の仕事をしている友人からのプレゼントです。

雑誌「母の友」の連載らしいのですが、世代を超えて読み継がれる絵本の秘密を画家の創作現場から伝えるシリーズ。

この第1巻は、戦後の日本で新しい絵本の礎を築いた10人のお話が掲載されています。

このアトリエいいなぁ。

戦後の大変な時代に、「絵」を仕事にしていった絵本作家さんの歴史。なりたくてなった人もいれば、成り行きでなった人、それぞれなのですが。

子供に向けるやさしい目線をもつ人達だからだろうか。人にとって大事なことを見失わずに、効率や経済とは正反対の世界?で、不器用ながらも生き抜いた人達の語る言葉は、本当に重みがあって。

胸にずーんとくる言葉はたくさんあるのですが。

ちょっと抜粋させていただきますね。まず、絵本作家 加古里子氏のインタビューより。「これから伝記絵本をつくりたい」という続きのお話です。

一般的には有名ではないけれど、それぞれの専門分野では知られている人。たとえば上野(英三郎)さんという農学者。(省略)

「人間ちゅうのはそういう生き方を必ずしなきゃあいかんのだよ」ということなんです。「人には知られなくとも、自分のやりたいこと、それを通じて他の人のためになるということを黙ってしっかりやる。君のお父さんもお母さんも、人間てのはみんな、そうやって生きてるんだ。」(省略)

戦争のようなあんな苦しいなかでも、子どもたちは自分で楽しさを見つけることをしてきました。逆境にあっても、本人さえしっかりしていれば大丈夫。「しっかりする」というのは、両親から持って生まれた才能でやりたいことを持つということです。

また、加古里子氏と太田大八氏の対談より。

子どもって、周りの大人たちの様子からその時代の空気を無意識に見抜いて、それをどんどん吸収してしまうんです。

ぼくは今のお父さんやお母さんに、このことをよう知っておいてもらいたい。子どもにおいしいものをやった、きれいな服も着せてやってる、絵本も大量に買った、さあ文句あるか、そうじゃないんですよ。子どもは大人の生き方を見ています。いくらモノが足りていても、人間の品格というのかな、そういうものの大切さを忘れて欲しくないと思います。

「感性を大切に」ってみんな言うけどさ、子どもの身近にいるのが金もうけのことしか考えてない大人ばっかりだったら、感性なんて育ちませんよ。

2020年はプログラミング教育が必須になったり、5~6年から英語が教科になったりして、教育業界もどんどん変わっていきますが、「本当に大事なこと」は見失わずにいたいものですね。

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